クラブ活動

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クラブ顧問インタビュー

 捜真生の大部分が所属しているクラブ活動。それぞれのクラブがもっている独自の個性は、長い伝統によるものであると同時に、顧問教員の存在によるものも大きいです。顧問教員のクラブ指導への思いをインタビューしてみました。



①バレーボール部顧問 インタビュー
「最後まであきらめずに、挑戦していってほしいですね」


Q:体育科の教員で、現在バレー部顧問をされていますが、なぜバレー部顧問に?

A:顧問になったのは専任教員になった22年前でした。私自身は中高時代は卓球部に所属していたのですが、小学校時代から球技が好きで、とくにバレーボールに興味があったので、教師になったらぜひバレー部の顧問をと思っていました。

Q:その頃と今で変わったことは?

A:指導の体制は大きく変わりましたね。今、顧問は中高で3名、コーチが3名です。コーチはお三方とも第一線を退かれた方ですが、現役のときは指導者として、選手として、全国レベルのすばらしい実績を残された方々です。ベテランのコーチ陣に支えられて、生徒の精神面・技術面の指導は充実してきたと思います。

Q:最近の、忘れられない経験は何ですか?

A:2つあります。1つは、昨年度冬の神奈川県の私学大会(中学生)です。
 公立中学の生徒さんたちは、3年生の7月が最後の大会で、そこを最大の山場、目標として頑張ります。当時の捜真の中学3年生は、それまであまり輝かしい結果を残せないまま7月の大会を迎え、その大会も不本意な成績で終わってしまいました。非常に悔しい思いをした生徒たちは、そこから奮起したんですね。私学の中3にとって最後の大会は、その冬にある私学大会なんです。中学生活最後の大会で納得できるプレーがしたい、と心の底から思った彼女たちは、自分たちで「私学大会優勝」を目標にかかげ、自主的に練習計画をつくって毎日朝練習をするようになりました。

Q:その過程に、顧問やコーチはかかわりましたか?

A:コーチがかかわって下さいました。捜真の生徒たちはとても真面目で素直なのですが、ちょっとしぶとさが足りないというのか。そのときも、優勝するためには勝たなければならない強い学校があって、彼女たちを弱気にさせていたんです。その時コーチが「君たちなら優勝をねらえる。今年はチャンスだ」と背中を押して下さったおかげで、思いきることができたのだそうです。でも、そこから先は全く生徒たちの自主的な行動でした。

Q:そして自主的に朝練を重ねた結果は?

A:大会で本当に優勝を勝ちとったんですね。やらされてではなく、自分たちで思いをもって目標を立ててやりきった、そういう生徒たちが育ってくれたことが、嬉しいですね。

Q:もう1つの忘れられない経験とは?

A:これは高校生の話になりますが、今年度6月のインターハイ予選です。引退した高3の生徒たちも、中3のときに私学大会とは別の大会で優勝しました。
 ただ、高校ではなかなか結果を出せませんでした。そして最後の最後が6月のインターハイ予選でした。公式戦となると緊張から普段どおりのプレ-ができなくなってしまっていた彼女たちですが、この日はいつもなら勝てないと思うような相手に向かっていき、応援にかけつけてくれた他の運動部の生徒たちや会場に集まった人たちみんなが感動するような、白熱した素晴らしい試合をすることができました。試合は最初劣勢だったのですが逆転勝ちで、県のベスト32に入りました。勝てたことももちろん嬉しかったのですが、勝ち負けに関係なく、人に感動を与えるプレ-ができる生徒と一緒に過ごせたことが誇りでもあり、喜びですね。

Q:夢、ビジョンは何ですか?

A:在校中に、生徒にもっと広い社会に飛び出してみてほしいですね。運動部の生徒は、対外試合などで否応なく、思い通りにならないこと、負けを認めなければならないこと、現実の厳しさなどを身をもって体験して、それを乗り越えようと努力して鍛えられ、成長します。先ほど言いましたが、そんな運動部の生徒たちでさえ、強い相手を前にすると、戦う前に「勝てない」とあきらめてしまう。でも実際には、勝負ははじめから決まっているのではなく、やってみなければわからないことがいっぱいあるわけです。奮起して向かっていったら、結果はどうあれ学ぶことがたくさんある。そういうことを、もっと多くの生徒が経験できる場があるといいなと思います。

Q:ご自身、2人のお子さんのお母さんで、息子さんたちは硬式野球に打ち込んでいるということですが、親の立場から見ると、クラブ活動はどんな存在ですか?

A:中高時代に何かひとつのことに熱中できることが学校生活の充実につながっている、と見ていて感じました。それに、子供たちが真剣にやっている後姿を見ると、親も何かホッとするというか、たのもしく思えるというか、応援したくなるというか・・・。子供だけじゃなくて、親も前向きになる、親も生活が楽しくなる経験をしました。
 「今どき、ひとつのものにこれだけ熱中できるのは素晴らしい、うらやましい」と言われたことがあります。今の子供たちは、色々楽しい、目移りするようなことが世の中にたくさんあるので、そういうことが生活の中心になってしまうことも少なくないのかなと思います。
 うちの子ができているというわけではないのですが、勉強との両立で言うと、世の中の楽しいことに目がいってしまうよりも、クラブに熱中している方が結果としては勉強に向かいやすいと感じます。クラブに入った当初はたしかに大変ですが、途中から自分で工夫して勉強の時間をねん出していく、短い時間で集中して勉強する、そういう力が身についてくるんですね。やっている種目が将来の仕事に必ずしも直結するわけではありませんが、ひとつのことに熱中して時を過ごすということが、将来たくましく生きていくということに結びつくのではないかと思います。(2011年7月)



②放送部顧問 インタビュー
「放送を通して、人との得難い出会いを経験しています」


Q:捜真の放送部との縁は何ですか?

A:私自身は、中高時代は放送部ではありませんでした。前任校で副顧問として放送部のお手伝いをしたことが縁で、捜真に転任した1994年に、「今度は自分が正顧問でやってみたい」と思ったことが、顧問になったきっかけです。

Q:捜真放送部の最初の印象は?その頃から、どう変わってきましたか?

A:顧問になった当時は、大会などに出るというより、昼の放送をして適度にダベるといった緩い部活でした。
 それで何か目標があった方がよいと考え、その年の秋から大会に出るようになりました。
 はじめは機材も、テクニックもなく、人数も少なかったため(今も少ないですが…)、アナウンス・朗読のみの参加でした。
 2002年に神奈川県が開催県で全国高校総合文化祭という大会が開かれ、そのお手伝いを生徒も私もする機会がありました。それ以後、番組づくり,ドキュメントづくりにも活動の幅を広げるようになりました。

Q:最近では毎年全国大会に出場していますが、捜真の放送部がこだわっていること、めざしていることは何ですか?

A:放送部の最大の大会は、NHK杯全国高校放送コンテストです。この大会には、お陰様でいずれかの部門で、2003年から県代表として出させていただいています。県内にはわが校より、もっと優れた実績を納めている学校もあるので、それを目標にすると同時に、他校とも互いに励ましあいつつ、頑張っています。
 捜真の放送部のKey Wordは、「人」という言葉に尽きると思います。放送という手段を通じて、「人」の生き様、信念、喜び、苦悩を伝えることにこだわり続けています。もちろん、その背後には、捜真のスクールカラーも大きく影響していると思います。捜真を軸とした人と人とのつながりの中で取材や活動させていただいている、ということを大切にしていきたいと考えています。

Q:「人」に焦点を当てるというのはたしかに捜真らしいですね。どんな経緯でそうなったのですか?

A:何を取材のテーマにするかは、いつも生徒と顧問でディスカッションをします。特別意識しているわけではないのですが、気がつくと自然に何らかのかたちで「人」が軸になる内容が多くなっていました。

Q:放送部の活動ならではの経験とは何ですか?

A:校内外のいろんな人に出会える経験は、生徒にとっても、顧問にとっても代えがたい財産です。
 以前、秋の感謝祭で献品している寿地区で生活する人々の声を集めた番組を作ったときは、一緒に炊き出しに参加させていただきながら取材を進めました。
 昨年は、空襲で瀕死の重傷を負った後に食べた味噌汁が忘れられないという平塚在住の方を取材しましたが、学校に来ていただいて、一緒に味噌汁を作って食べたりしました。
 これらは、校内にいるだけでは出来ない体験だと思います。また、校内の手の届かない箇所を掃除して下さる業者さんで舞踏家でもある方や、職人を目指して一歩を踏み出した若い卒業生の取材をしたときも、その方々との出会いと言葉から、多くのことを学んできました。

Q:苦労していることは?

A:限られた時間と機材の中で、他の行事や学校生活との両立が一番の苦労です。また、放送部は部外の方々のご協力なしには成り立たない部活ですので、その方々を裏切ることがないよう作品を仕上げていくことは、大切なことですが、正直プレッシャーでもあります。

Q:夢・ビジョンは何ですか?

A:とにかく今の活動を続けていくことが最大の目標です。放送部の活動は決して派手なものではありませんが、さきほど言ったように、様々な条件の中で難しいやりくりをしながらやっています。アナウンス・朗読なり、番組なりを、途中であきらめないで一作一作仕上げていくことを続けていきたいです。将来、捜真にきちんとしたスタジオが出来て、もっと校内の活躍場面が増えるといいですが(笑)。あと、少し部員が増えるとうれしいです。(2011年7月)